セックストイというとハードルが高く感じるかもしれませんが、実はローションも身近なセックストイのひとつです。性交痛などでローションを使用した機会がある人も多いのでは?実はローションには様々な種類があり、シチュエーションや目的でローションを変えることで、オナニーやセックスをより楽しむことができるのです。今回はそんなローションの種類や使用目的、使い方などを徹底解説!最後まで読んでいただいたら、あなたもローションマスターです!
目次
ローションとは?
ローションとは、セックスやオナニーの際に使用する潤滑油のことです。セックス中や、セックストイを使う時に、膣内やアナルを傷つけないために使います。ローションと言うとセックスで挿入の際に使うイメージが強いと思いますが、実はその限りではありません。ローションの用途は様々で、マッサージに使ったり、ローションプレイに使ったり、オーラルセックスで使うこともあります。ローションをお湯を張った湯舟の中に溶かして、パートナーと一緒にその感触を楽しむのも良いですね。
ローションはポリアクリル酸ナトリウム(おむつや生理用品にも使われているポリマーのことです)主体で作られているものがポピュラーで、価格も他の素材のものに比べて非常に安いです。そのため、レジャーホテルなどで完備されているのもこのタイプ。他にもグリセリン主体のもの、シリコンやオイル主体のもの、水に流しやすい水溶性系成分主体のものなど様々。用途によって選ぶ必要があります。中にはオーラルセックス用に作られている『食べられるローション』もあります。水あめやはちみつ、メープルシロップなどでできているので、甘いものが好きな人にはピッタリ。
ただ単にセックスをスムーズにするだけでなく、様々な理由をもって作られているのです。
ローションの目的
ローションの目的は主にセックス時の性交痛を緩和したり、アナルプレイを楽しむ時の潤滑油として使用したり、男性がオナホールを使う時に使用します。他には味付きのローションでオーラルセックス時の負担を軽減することもできます。摩擦の緩和が主な目的のローションですが、性交痛が緩和されたり、オーラルセックスの負担が軽くなることでセックスがより楽しくなり、パートナーとの関係性向上にもつながるのです。
ローションの使い方
ローションの使い方は簡単!使う際に適量を手にとり、摩擦を緩和させたい場所に塗るだけです。オナニーでオナホールに使いたい場合は直接オナホールに入れてしまっても良いでしょう。また、セックスの挿入だけでなく愛撫の時にも使えます。ローションをたっぷり手につけ、パートナーの身体に塗りこんでマッサージをしてあげるのもおすすめですよ。使用中にローションが乾いてきたらローションを足してももちろん大丈夫ですし、水やお湯などを追加しても粘度が復活します。
マニアックな使い方だと、オナニーの際にローションをタオルやガーゼなどの布に染み込ませ、それを使ってオナニーする…なんて方法もあります。ローションを染み込ませることで布に独特の感触が生まれ、それで乳首や性器など性感帯を触れることで、指やバイブレーターなどとはまた違った快感を与えてくれるのです。
もし女性が、セックスの際に性交痛を感じているがパートナーに言い出しにくく、なんとかローションを使用したい場合は、事前に膣内に充填しておくタイプのローションもあります。このタイプはサラサラしていて自然な膣分泌液に見えるので、パートナーにローションの使用を提案しにくい時でも使いやすいのが嬉しいポイント。
最後に、ローションを使ったプレイが終わって洗い流す時、なかなか落ちてくれなくて苦労することもあるでしょう。そういったときは塩を少し揉みこんでから流すとすんなり流れるようになりますよ。お風呂のお湯に入れて使った場合はそのまま流してしまわずに、同じように塩を少し溶かすとお風呂の排水溝が詰まる心配もありません。
ローションの種類
ローションと一口に言っても様々なタイプが存在します。良くあるポピュラーなローションはポリアクリル酸ナトリウムという成分主体のローションで、これはおむつや生理用品などに使われるポリマーのことです。他にはグリセリン主体のもの、オイル主体のもの、シリコン主体のものなどです。
また、成分の違い以外にも香り付きのもの、温熱効果のあるもの、冷感効果のあるもの、甘い風味や味がついているもの、使い切りできる小分けになっているものなど様々です。これらのローションは使用目的によって変えるのが一般的。例えば、冬の寒い時期やセックストイを使う時なら温熱効果のあるローションがおすすめです。オーラルセックスで口に含んだりするなら甘い風味や味がついていた方がより盛り上がることでしょう。そんなにローションを使用する機会がなければ小分けタイプを購入するのもおすすめです。
中には粉末タイプのものを自分で水分を追加して作るローションもあります。味付きの飲み物などを使って、オリジナルのフレーバーローションを作ることだって可能です。シチュエーションや頻度によってローションを使い分けてみましょう。
多目的タイプ
多目的タイプのローションは、膣にもアナルにも使えるタイプのものを指します。通常、膣用とアナル用のローションは成分が違うものですが、多目的タイプを選べばどちらも使うことができます。ローションは種類が多いので、最初に購入する際迷ってしまうことも多いでしょう。そんな時はこの多目的タイプのローションを購入しておけば間違いありません。ローションデビューで取り敢えず買ってみるなら、間違いなくこの多目的タイプがおすすめです。
アナル用ローション
アナル用ローションはアナルセックスやアナルに挿入するセックストイを使用する際に使うための専用ローションで、粘度が高く、かつ長時間持続するようにつくられています。シリコンやオイル主体で、お風呂場など水気が多い場所でも問題なく使うことができます。
アナルにローションを使うなら、やはりアナル専用のものがおすすめです。理由としては、アナルは直腸とつながっている器官のため、例えばグリセリン主体のローションを使用するとお腹を壊すことがあります。しかしこれは個人差が強いものなので、グリセリン主体のローションを使ってもまったくお腹を壊さない人もいます。また、ポリアクリル酸ナトリウム主体のローションもアナル向きではありません。ポリアクリル酸はおむつや生理用品に使われるポリマーとお伝えしましたが、アナル内の水分と結合してかえって乾燥することもあるのです。
そのため、アナル用のローションを購入するならアナル専用のシリコンかオイル主体のものを選ぶと安心です。
フレーバーローション
ローションに香りや味がついているのが、フレーバーローションです。主にオーラルセックスの際に使用します。イチゴやブドウなどのフルーツの香りや、チョコレート、ミント、メープルシロップなどフレーバーのバリエーションは様々で、『食べられるローション』という完全に食品由来の成分で作られているものもあります。
オーラルセックスの際、ローションの独特の匂いやコンドームのゴム臭が苦手な人は多いのでは?フレーバーローションを使えば、そういった不満を軽減することができます。通常、ローションは口に入れることを想定して作られていません。そのため、フレーバースタンド潤滑油以外のローションは甘くもなんともなく、むしろ苦かったり…ということも多いです。そこでフレーバーローションを使うと、苦味や匂いを気にすることなくオーラルセックスに集中できるというわけです。フレーバーローションを使うことで性器の匂いも気にならなくなります。
セックスがマンネリしていたり、新しいことを試してみたい!という場合にはぜひおすすめしたいローションです。
女性用ローション
女性用ローションはセックスの挿入時の痛み緩和や、セックストイを使用する際に使われるローションです。女性は体調次第でセックスの時に痛みを感じることがままあるかと思いますが、これは大体分泌液が足りないまま挿入することで感じる摩擦の痛みです。女性用ローションはその痛みを軽減することができます。
女性が膣内に入れて使用する場合は、グリセリンなど水溶性系の成分主体でできているローションを選ぶと安心。良くあるポリアクリル酸ナトリウム主体のローションは高い保水力を持つポリマーなので、膣内の水分を持っていかれて余計乾きやすくなります。また、膣内に付着して落としにくいのが問題です。その点、水溶性系の成分主体でできているローションなら、使用中に膣内の水分を持って行ってしまうことがありませんし、使用後もちゃんと排出されるので安心です。
数あるローションから女性向け(女性がセックスの際に使う)のローションを見極めるには、『潤滑ゼリー』と表記があるものであれば、専用につくられているので安心です。ちなみに、女性向けに作られているローションはヒアルロン酸などの美容成分が含有されていることもありますので、ローションを使いながらお肌のケアができちゃうものだってあります。
男性用ローション
男性用ローションはアナルに挿入するゲイ同士のセックスや、オナホールを使用したオナニーの際に使用します。アナルに使用するローションは先ほどのアナル専用ローション同様にオイルやシリコン系を選ぶと長時間粘度を保ったまま使用することができます。
オナホールに使用する場合はオイル系のローションを使うのは避けましょう。オナホールはシリコーンやエラストマーという油主体の素材でできていますが、これに同じくオイル系のローションを使うとオナホ―ルが溶けて破損する可能性があるのです。そのため、オナホールに使用するならコストパフォーマンスが良くオナホールを傷つけることがないポリアクリル酸ナトリウム系のローションを選ぶと良いでしょう。
ローションアプリケーター
ローションアプリケーターは膣やアナルの奥深くまでローションを挿入するための専用アプリケーターです。シリンジのような形をしていて、ローションを好きな分量だけ入れて注入します。あらかじめローションを入れておくことで、セックスやオナニーの際により長い時間粘度を保ったままプレイを楽しむことができるのです。
また、アプリケーターにローションではなく水を入れてアナルから注入することで浣腸の代わりとして使用することもできます。特にアナルセックスやアナルでセックストイを楽しむ場合は便をできる限り排泄してキレイな状態にしておく必要がありますから、そういったタイミングで使用します。ちなみに、アプリケーターは大体の場合一回使い切りです。衛生面を考えても、繰り返しの使用は避けた方が良いです。
シリコンローション
シリコンローションは、シリコン素材主体でできているインドでは最もポピュラーなローションのことです。油性で水をはじくので、お風呂場など水気が多い場所でも使用することができます。シリコンは油性なので、同じくオイル主体でできているオナホール、コンドームと併用することはできません(併用するとオナホールやコンドームが破損する恐れ有り)。
また、シリコン素材主体のローションは長い時間粘度を保つことができるので、アナルセックスやアナルにセックストイを使用したい時に最適です。特にシリコン素材主体のローションは乾きにくいので、アナルプラグなど長時間アナル内に留置して使うタイプのセックストイも快適に使用することができるのです。
一点だけ注意が必要なのが、布団など布に付着するとシミになるので、使用時には大判のタオルを敷いておくなどの工夫が必要になります。また、シリコンローションは耐水性能があるため水気のある場所で使用できる反面、なかなか洗い流しにくいという面もあります。
温感ローション
温感ローションは温熱効果のあるローションです。通常、ローションは常温保管で体温よりも冷たいので、触ると冷やっとしてしまうことが多いです。そのため、セックスやセックストイを使用するときにローションをつけて挿入しようとすると、冷たさい驚いて感度が下がってしまうこともあります。特に冬場はこの状況が顕著にみられます。
そんな時、ローション自体に温熱効果があれば冷たい思いをせずに済みます。また、膣内やアナル内で温かさを感じることで感度を高める効果もあります。男性がオナニーに使用する場合はオナホールによりリアリティを感じて使用することができるでしょう。
塗る時に温かさを感じることができるので、セックスの前戯に使用したり、マッサージをする時に使うこともできます。バリエーションのひとつとして持っていても楽しいローションです。
ウォーターベースローション
ウォーターベースローションは水溶性の素材主体でできているローションです。グリセリン主体でつくられていて、石鹸と温水で簡単に洗い流すことができます。シリコンやオイル主体のローションに比べてサラサラしている使用感で、膣内に入れても洗い流しやすいのが特徴です。その分、ものによってはシリコンやオイル主体に比べて若干乾きやすいところがあります。しかし再度ローションか水気を追加すれば粘度は復活するでしょう。また、グリセリン主体のローションは口に入れても安全です。
性交痛を感じる時におすすめのローションです。また、水溶性の素材主体でできているローションはオナホールやディルドなど、シリコンやエラストマーでできているセックストイや、ラテックス素材のコンドームと併用することができます。
ローションの選び方
ローションを選ぶ時に着目したいポイントは次の3つ!
- 使用目的で選ぶ
- 風味付きや温熱効果などローションの効果で選ぶ
- 安全性で選ぶ
やはり、ローションを選ぶときは目的別に選ぶことをおすすめします。通常のセックスの際に潤滑油として使用したいのか、アナルセックスやアナルに使うセックストイを使う際に使用したいのか、それともパートナーにマッサージしたり、ローションプレイをしたいのか、男性がオナニーの際にオナホールで使いたいのか、オーラルセックスの際に使いたいのか…ローションを使うと一言でいっても、これだけのバリエーションがあります。
通常のセックスで潤滑油として使用したいなら、先ほどご紹介した『女性向けローション』を選べば良いですし、アナルに使うならアナル専用のローションです。ローションプレイやオナホールに使うなら糸引きが魅力なポリアクリル酸ナトリウム主体のローションを使うと良いですね。オーラルセックスに使用するなら、口に入れても安全なグリセリンなどの成分でできているものを使用することをおすすめします。
また、ローションには様々な香りや効果を持つものもあるので、その時のシチュエーションや気分で選んでも良いでしょう。例えば冬場で寒い時に使うなら温熱効果のあるローションを選ぶと良いですし、セックスがマンネリしてきているなら風味がついているローションを選ぶと良い刺激になります。
最後に、ローションの安全性についても無視できません。ローションは身体や粘膜に直接触れるもので、口に入れることもあります。そのため、人体に安全な素材で作られているかが最重要。もっとも、ローション自体それを想定されて作られているので安全面で心配な商品はほとんどありません。しかし、一度自分でも成分表をチェックしてどのような素材でできているのか、それがどういった副作用をもたらすことがあるのか、くらいは把握しておくことをおすすめします。
ローションの注意点
ローションは使用する上でいくつか注意点があります。
- 使用期限に注意!
- 肌が弱い場合は事前に少量付けてテストする
- オイル系のローションはコンドームの併用に注意
実は、ローションにも使用期限があります。身体に塗る、口に入ったり粘膜に触れるものなので当然ですが、使用期限が切れたローションは安全が保証されません。ローションの使用期限は大体購入後2~3年くらいに設定されているものが多いですが、一度開封したら半年を目安に使い切るようにしてください。また、使用する際に手や指、性器などが直接ローションのボトルやチューブの口につかないように気をつけるのがポイントです。
肌が弱い人がローションを使う時は、事前に少量を肌の内側の柔らかいところに乗せて荒れないかチェックする必要があります。ローションは肌につけても何ら問題ない素材でできていますが、場合によっては使われている素材と自分の肌の相性が悪いと肌荒れを引き起こす可能性もあります。
また、オイル系のローションはコンドームと併用できません。コンドームはラテックスなどのゴム素材で作られていますが、ゴム素材はオイルに非常に弱いのです。オイルに触れるとコンドームが損傷して穴が空いたり、破れたりする原因にもなります。コンドームの効果を適切に享受するためにも、使用するローションの組み合わせは大事になります。
ローションのまとめ
身近で導入しやすいセックストイであるローション。実は色々な種類があり、目的ごとに使用するものを変えるとより充実したセックスやオナニーを楽しむことができます。素材ごとに使用感も違うので、好みのものを探してみるのもおすすめです。オイル系のローションをコンドームやオナホールと併用することだけは気をつけてくださいね!シリコン系のディルドやバイブレーターも同様です。ぜひ色々なローションを見てみて、お気に入りのひとつを見つけてみてください。